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続、産休・育休取得者に聞いてみた ~「三刀流」の職場復帰、あれから1年~

育児をしながら働く女性をサポートする制度や体制づくりは進むものの、業務内容や職場の体制・環境、家庭の状況などは人それぞれ。
特に子供に自我が芽生え、集団生活が始まってくると、思うようにいかないのが現実です。
昨年1月に発信した「育児・家事・仕事の「三刀流」 産休・育休取得者に聞いてみた」のその後について聞きました。

「働くママ」の想い ~育休復帰から1年~

Q.
復職して1年たった今、率直な「働くママ」としての想いは?

A.
毎日目まぐるしく1日が過ぎていきます。家でも会社でも、時計とにらめっこです(笑)。
現在も育児短時間勤務(6時間勤務)と在宅勤務の制度を利用しており、そのおかげで程よく家庭と仕事のバランスを保てています。前回の記事が出た約1年前は「三刀流ができなくて結果的に仕事を辞めてしまったらどうしよう・・・。私の記事で大丈夫なのかな?」と密かに不安に思っていました。
しかし1年間が経過し、なんとか仕事のリズムをつかんで振り返る一区切りができました。

現在の働き方 ~子供との「愛おしい」時間~

Q.
現在の1日のスケジュールは?復帰当初からの変化はありましたか?

A.
復帰当初から1日のスケジュールはほとんど変わっていません。ただ大きく変わったことが一つあります。復帰当初は、保育園に迎えに行ってそのまま家に帰って子供をお風呂に入れていましたが、子供が2歳頃から自己主張が強くなり、真っすぐ家に帰ってくれなくなりました。
最近は保育園に迎えに行くと毎日「スーパー」「公園」「大型商業施設」の3択を迫られます。4時半頃に迎えに行っているのに、帰宅は6時近くになります。私はこのお出かけの時間を影で「残業」と呼んでいます(笑)。

家に帰るとすぐに夕食の準備が始まり、バタバタと寝かしつけまでし、気付けば自分も一緒に寝落ちしています。子供と過ごす時間を「残業」と少しネガティブな表現をしましたが、その瞬間は大変ですが振り返れば「愛おしい時間」になっています。

子育ての中で誰もが経験!? ~保育園の洗礼~

Q.
この1年で大変だったことは?

A.
皆さん「保育園の洗礼」という言葉はご存知ですか?
保育園に通い始めた子どもが次々と風邪や胃腸炎などの感染症にかかる保育園あるあるです。入園前から保育園の洗礼を恐れていたのですが、風邪をあまり引かなかった息子が入園をしてから、中耳炎、インフルエンザ、胃腸炎など風邪を引いて熱を出すことが多くなりました。しかも、もれなく大人にも感染するというなかなかやっかいなものです。基本的に私はあまり風邪を引かないのですが、ここ1年人生で一番体調が優れませんでした。

この1年は子供や自分の体調不良で突発的に仕事を休まなければならず、職場の皆さんに迷惑をかけてしまうことが多々ありました。その中で「人に頼まれた仕事は優先して行う」「次の日になるべく仕事を残さない(効率的に仕事を進める)」「自分の仕事の状況を分かるようにする」を心掛けて仕事を行っています。そして感染症で休みが続く場合は、会社の「時間単位有給休暇」を利用して、2時間のみ在宅勤務で仕事をし、その時間でメールのチェックや職場の方に引き継がなければならないことなどを連絡するなど、仕事を止めないように工夫をしています。

「時間単位有給休暇」は1時間単位から利用できるので、とても便利な制度で助かっています。現在は、おかげさまで息子も免疫がついてきたのか以前ほど休む日も減ってきました。「保育園の洗礼」は誰もが経験することだと割り切って、今後も乗り越えていきます・・・!

仕事に対する想い ~新たな発見~

Q.
復帰1年経って新たに気づいたことは?

A.
これまで私は働くことに対してやりがいや生きがいというよりも「生活のため」という少しドライな考え方を持っており、人と関わる、人に評価される、お給料をもらうことは当たり前のことだと思っていました。しかし子育てを経験して、それが当たり前ではないことに気付きました。

まず、子供を育てていて、周りから評価されることはなく、もちろんそれに伴った対価を受け取ることはできません。さらに、自分から能動的にコミュニティに入っていかないと、人と関わる機会がありません。仕事をすることで、人と関わって何かを成し遂げて、それが評価され、その対価をもらう、そういったものがやりがいや生きがいにつながるのだと初めて実感しました。現在は仕事で人から感謝され、仕事をやり遂げたときなど、以前より達成感を感じるようになりました。

また私が復職前に、働いているママ友に「働きながら子育て大変じゃない?」と聞くと「働いていた方が良いよ」という答えを多く聞きました。その時私は「そんなことある?」と思いましたが、実際に働いてみてその意味が分かりました。子供といる時は「母」ですが、仕事をしている時は「自分」に戻れる時間があるということです。仕事と子育ては全く異なるものでそれぞれにない良さがあり、私としては一人二役をしているみたいで楽しいなと感じています。この二役は、絶妙なバランスがあってこそ楽しめるものだと感じています。これからもこのバランスを大切にしていきたいです。

育休から復職される方の中には、仕事に不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。最初は「三刀流(育児・家事・仕事)」に戸惑うこともあるかと思いますが、周囲に頼ったり、制度も活用したりしながら、少しずつ自分らしい「絶妙なバランス」が見つけていけるのではないかと思います。

<関連リンク>
女性育休取得者座談会